真田ピロシキ

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

1.0
ガンダム初OVAの『ポケットの中の戦争』は子供の視点からミクロな戦争の悲しさを描いた富野由悠季に通じる良作だったのに続いて出たのはこれ。「ガンダムは正義は相対的なものだと描いた作品なんだー」という富野はじめスタッフの思いを全く理解してない連中の世迷言を凝縮したような話で、悪のはずの(ヒトラーの尻尾だよ?)ギレン信者をまるでヒーローのように描く。アナベルネトウヨネオナチ原理主義テロリストガトーが「散っていった英霊がどうとか」と自分に酔いまくったポエムをほざくが、こいつらは学徒とかを空虚な美辞麗句で無意味に散らせていった側だろ。ガトーのお友達ケリィも片腕失って一緒に住んでる人もいるのにわざわざ戦いに行って死ぬ狂人。人間の屑ガトーの友人には相応しい奴。明らかにコイツらをカッコいい存在として描いてるのでどうしようもない。コロニー落して「男達の魂の輝きだー」ジオンの連中らしい人の命を何とも思ってない発言だな。ニナが批判されるけどあんな女ガトーに比べればどーってことない。1点もつけたくないところだが、散々ジオンの偉い連中に利用され自分が生き残るためにデラーズやガトーをコケにしまくったシーマが結果的に魅力的になったことと、映像のクオリティだけは高いのでこのスコア。私は富野由悠季のファンであってガンダムはどっちかと言うと嫌いだ!