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BANANA FISHのno6clubのレビュー・感想・評価

BANANA FISH(2018年製作のアニメ)
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かなり前にTwitterで見かけた、とあるネイリストさんが言った「香港マフィアの繁栄と衰退、その夜明け」という言葉がすごく綺麗で悲しくて忘れられなかったんだけど、このアニメ、まさにアッシュ・リンクスという少年の「繁栄と衰退、その夜明け」じゃん。
たった17歳でその全てを背負わされた感。こんなことが実際にあったんでしょうか…。銃を持たずに生活できることは普通じゃないんですね。未来ある子どもたちが、長い時間をかけて心も体も大人たちに殺されるストーリー。
放送してた当時同じクラスのお友達が勧めてくれてたんだけど結局見てなくて、でもこれをリアルタイムで1週間ごとに見ていたらと思うと心が持たなかったと思う…。一気見してしまったので正直まだ受け止めきれてないというか泣けもしなかった…。よく「見た人全員が鬱病になるアニメ」と言われているけど、リアルタイムで見てたら間違いなく私もそうなってた。

最終回がサビすぎる。あんなに美しいエンディングがあるかね…。「このアニメ見てよかった」と思えた。
そうなってほしくない!って本当に思うんだけど、そういう終わり方しかありえないっていうのが1番悲しい。お気に入りの場所で、大好きな相手からの手紙で愛に包まれて、アッシュはあのときどれだけ幸せだったんだろうと真面目に考え出したらちょっと死ぬほど泣けてきた。無理です。
アッシュ・リンクス 17歳の繁栄と衰退、その夜明け…夜明けっていうのはつまりね…無理です。(2回目)

林明美さんの、原作絵の雰囲気をしっかり残しつつ、ストーリーを現代風にアレンジすることで今の若いアニメファンも受け入れやすい絵柄に寄せるキャラクターデザイン、最高大好き。目や髪が特に大好き。ユエルンの黒髪の美しさよ…髪の美しさで"若さ"が分かる絵柄ってすごくないか?すごいよ。
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