◆ 刮目！令和の世に咲いた傑作ミステリー！
女子高生失踪事件を巡る運転手の冒険譚！
これは間違いなく傑作です。
淡くて切ない炭酸飲料のような色使いで登場人物は動物ばかり…と見た目の敷居は低いのですが、全年齢とは思えないほどにダークでシャープ。
しかも、練りに練り込まれた脚本は圧倒的。
伏線をしっかりと張り巡らせ、手の内を全て曝け出すフェアな姿勢。台詞の一つ一つに漂うアダルトな空気と、迷わずに斬り込んでくる覚悟。全方位に隙がありません。
考えてみれば、物語と構造が一体化しているのもスゴイ話。コロナ禍の所為で実写化が難しい昨今だからかもしれませんが、だからと言って評価が下がるわけではありません。
それに後味も見事でした。
密やかに軽やかに“オッドタクシー”ロスを感じさせるのは、世界観に矛盾がなく、それでいて魅力的な登場人物ばかりだから。物語の方向性としてシーズン2がないのは分かっていますが…続編が観たくなる仕上がりなのです。
これは語り過ぎない筆致が功を奏した結果。
youtubeに外伝ラジオドラマがアップロードされていますが、それを聴いても謎は残るんですね。だから、後味が残るのかもしれません。あー。この世界の続きが観たいなあ。
ちなみに個人的に好きな台詞は「この辺でアルパカは白川さんだけだから」。この意味が分かる頃には、胸がむぎゅうと鷲掴みになるのは間違いなしですよ。うひひ。白川さん最強。
まあ、そんなわけで。
絶対にネタバレを避けて臨みたい物語。
群像劇ゆえに序盤は入り込みづらいですが、加速度が増すのは第4話から。こんな大傑作を見逃したらモッタイナイです。今すぐ観れ、さあ観れ。
なお、気軽に観るならば配信が便利。
本作を観るためだけに加入するのもアリだと思います。全13話をサクッと観たら解約すれば良いわけで、AMAZONプライムなら500円（月額料金）で済みます。
あ、僕はAMAZONの回し者ではないですよ。
本当ですよ。でも、これをきっかけに加入するならば、僕のブログのアフィ（以下、自主規制）
