このレビューはネタバレを含みます
前情報なしで、かわいい動物達のちょっとシュール系アニメかな？流し見するか。くらいで見始めたら最後！もう序盤から意表を突かれ、物語に引き込まれ、気づいたら一気見で、観終わったあとはテレビの前で呆然としてる自分がいました。華麗に裏切られました。
物語は終始不穏。登場人物がたくさん出てきますが、みんな何かしら裏の事情を抱えていているから、観ている側としては救いようがなく、次どういう行動とるの？とハラハラしっぱなし。(安心できたのは医者の剛力くらいか)
多くの登場人物がやってること・やってしまったことは「良くないこと」なんだけど、社会や環境のせいだったり、人間としての弱さゆえの行動だったり、自分なりの正義を貫いた結果っていう部分も多くて、他人事としては観れないところが余計辛いし、余計引き込まれる(もちろん完全悪な人物もいるが)。
伏線回収、別々のストーリーが繋がっていくラストは圧巻で、最後に小戸川の秘密がわかった時は胸が苦しくなり、震えた。大門兄が小戸川に言った「どちらかというと仲間だ」的な台詞の意味がわかった時、かなり泣けました。
最終話で一度落ち着かせ、観る人に安堵を与えておいた上での、あのラスト！狡いなぁと思う。ざわつかせたまま終わらせるなんて！物語通して、みんな小戸川のこと好きになってるってわかった上で、やってるでしょ！
小戸川、どうか無事で幸せでいてくれよな🥲
