たも

Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-のたものレビュー・感想・評価

Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-(2021年製作のアニメ)
4.5
 とても良く出来た作品。

 本当に刺さる作品っていうのは何故かわからないけど人生の節目に出会うことが多い。(創作物に手をつけられるほどの心のゆとりがなければどんな作品を鑑賞しても右から左に流れてゆくだけで後に残らないからかもしれないけど)その中でもこの作品は大切なことを思い出させてくれた良作。

 ざっくりとしたラベリングをすれば、近未来SF歌姫AIのタイムリープ100年奔走期といったところか(下手くそ)
 幾度となく登場する単語は『使命』『心を込める』『AIと人間』あたりだろうか。テーマがハッキリしていて分かりやすく、ストーリーも良、テンポも良、ビジュアルや歌も良い、飯で例えれば大盛り美味い安いの三拍子が揃ったような作品。もっとちゃんと飯に当てはめるなら、見た目や味も香りも良い上に、創作料理で食べ慣れない味だしこってり重い系なのにサラッと食べれちゃうみたいな完成度の高い作品だった。
 節々で考えさせられる内容なのがとにかくツボにハマった。めちゃくちゃ面白かった。

 4.5を付けるのは個人的に過剰評価気味な気もしたけど様々な芸術点を考えると妥当。独創性が特に◎
 もしかしたら独創的と言ってもSFファンにとっては既存のテーマなのかもしれない。それでもテーマも目新しいというか違和感のないものだったし、キャラクターの行動や心の動きなんかも共感できて、全く嫌味を感じない点も加算されてる気がする。
 自立型AIと人間の共存する世界、遠いようで近い未来の話。
たも

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