あんへる

ラブライブ!スーパースター!!のあんへるのレビュー・感想・評価

4.0
【2021年夏アニメ作品{全12話}】

『Song for Me, Song for You, Song for All !!!!!』

今夏は某世界的スポーツイベントがあった為、(NHKの)放送スケジュールの都合上実質秋クールまで食い込んでましたねぇ。

シリーズ初となる5人組でのスクールアイドルプロジェクト。
というかアニガサキも含めるともうシリーズ4作目ですか。ぼへぇ~(?)

また、その他初の試みとして5人のメインキャストの内一部の配役を一般公募のオーディションで決定した背景などがある。
因みにその合格者となり本作でデビューしたのは2名。(本来は1名のみだったらしいが絞れなかった?)
主人公〈澁谷かのん役〉の伊達さゆりさん。
もう一人は〈葉月恋役〉の青山なぎささん。
お二方とも新人とは思えない落ち着きのある演技だった。
声優業以外にも歌って踊ってラブライブ出演者は大変だと思うが頑張ってほしいですね。
(というか、今回みんな顔面偏差値タカスギィ…

制作陣は1作目以来となった京極・花田コンビ、音楽にも藤澤慶昌氏を起用。他にも無印を手掛けた名前が並んでいるだけに、特に意味も無くμ'sの再来を期待しちゃう運命なのですよ、えぇ。

話としては、まあ言うまでも無くμ'sやAqoursが繋いだラブライブの系譜を正統に受け継いだストーリーラインと言える。
体制側(学校側)からの反発を受けつつの部活設立と仲間集め、廃校阻止と…、彼女たちは最早伝統芸じみたフローを辿る訳だが、もうこれはスクールアイドル活動をする者が宿命付けられた呪いみたいなもんだと割り切って考えた方がいいね。w

この辺り、いい加減変化や芸がないと感じる者はどうかアニガサキで満足してくれ。
でも実際、これぞラブライブ!という一連のシークエンスだと思うし、胸アツなドラマ性を演出するには最もシンプル且つ効果的な構造だと自分は思っている。
踏襲すべき部分と進化している部分、これらが高い次元で融合しているバランスのいい作品ということはシリーズを観ている人ならきっと気付けるはず。だから不満はない。

今作は推しが定まらないレベルで5人のキャラが皆魅力的ですな。
やはり人員削減により個々の掘り下げに時間を掛けられるのは大きいのか。←
勿論ステージに上がる理由がそれぞれにあるのは過去作でもそうだが、今回は過去の自分(トラウマ)を乗り越えて自己表現する者や、亡き母の意志を継ぎ親子二代の想いを体現する者など、より明確にシリアスで背負っているものが重い印象があった。
まだ続きがあるのでこれ以上は言及できないが、ドラマ性という部分では過去作以上に期待している所は少なからずある。

ここまでの映像面やライブパートのクオリティは間違いなくシリーズ最高レベルと言っていい。
それだけに2期への期待とハードルも自然と高まる。
彼女たちLiella!がどのように物語に色を添え、どのようにシリーズの歴史を進化させていくのか非常に楽しみ。


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[主題歌]

OP
 Liella!「START!! True dreams」

ED
 Liella!「未来は風のように」


[挿入歌]

 Liella!「未来予報ハレルヤ!」「Wish Song」「Dreaming Energy」「ノンフィクション!!」「Starlight Prologue」

 澁谷かのん(伊達さゆり)、唐可可(Liyuu)「Tiny Stars」

 澁谷かのん(伊達さゆり)、唐可可(Liyuu)、嵐千砂都(岬なこ)、平安名すみれ(ペイトン尚未)「常夏☆サンシャイン」

 澁谷かのん(伊達さゆり)「私のSymphony〜澁谷かのんVer.〜」

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