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ぼっち・ざ・ろっく!のobaのレビュー・感想・評価

ぼっち・ざ・ろっく!(2022年製作のアニメ)
3.6
ソニーがやっとの思いで手に入れた「けいおん!」であり「Angel Beats!」であり「BanG_Dream!」。

10年くらい越しに繰り出された後出しジャンケンは、これらのコンテンツが抱えたうーん、な点(ex. リアルバンドが微妙、カバーが微妙、3D作画 etc.)への逆張り(リアルバンドやらない、カバーは1曲に全力、手描き)に満ちており、カウンターパンチとして十二分な役割を果たしていると思う。

リョウのソングライターであるがゆえのそのコード進行の中でできることを詰め込みまくるベースラインは、直線的なロックのそれとは違うオタクミュージックによく散見されるもので、それが聞き分けられない一般層に刺さりつつもオタクにも無意識下でちゃんと刺さっている印象。転がる岩を聞き比べるとよくわかる。

(最近月姫Rアルクェイド√をクリアした影響で長谷川育美さんの発声に夢中です。キタ-ン!)

ぼっちちゃんの妄想世界、割と近い時間軸のものはそうはならんやろwと笑えるが、押し入れでスト缶飲みながらまとめサイトを見つめる未来は解像度が高すぎ。事実陳列罪。

アジカンを事前に聞いていることによる利点は4人の苗字がサブタイが最終話EDがアジカンじゃーんとなるだけであり、それほど本人に近い造形をしてもなければ、オタクはこっちの転がる岩の方が絶対好きなので、気にする必要はないと思います。
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