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ぼっち・ざ・ろっく!のhasseのレビュー・感想・評価

ぼっち・ざ・ろっく!(2022年製作のアニメ)
4.0
本来笑えないレベルのコミュ障を、うまく笑いに昇華したギャグシーンが最高。7話のメンバーがぼっち家に遊びにくる回(ぼっち、壮大な飾り付けをして出迎えるが最後力尽きて灰となる)、9話の江ノ島回(ぼっち、鳥に襲撃されヤムチャ化)は丸ごと笑えた。

ぼっちが陰キャだけど、世の中興味ない、ヤル気ないタイプではなくて誰よりも承認欲求に満ち満ちているがゆえに、変な妄想が始まってメンバーが茶々入れるくだりが成立する。

喜多ちゃんが文化祭後「私は誰かを惹き付ける演奏はできないけど、みんなにあわせる演奏は得意みたいだから」と悲しげな目で言うのが最後印象に残った。彼女はプライベートも陽キャで人気者だが、突出した個性で人を惹き付けるよりは、流行や場の空気にうまく乗れるタイプなのかも。だからこそ、カリスマ性のあるリョウや、天才的な演奏力をもつぼっちに憧れている。

少女たちの成長物語、バンド活動を通した青春、メンバーやお姉さん連中との交流の日常パート、ギャグとあらゆる要素が高クオリティでバランスよくミックスされた良作。
二期匂わせエンドではなかったが、この人気なら二期待っててよいか…?
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