みあね

東京マグニチュード8.0のみあねのレビュー・感想・評価

東京マグニチュード8.0(2009年製作のアニメ)
4.1
ノイタミナ枠で放送されたオリジナルストーリーアニメ。タイトル通り、地震をテーマにした作品。

中学1年生の小野沢未来は現状の不満、将来への不安から苛立ちを抱えた日々を送っていた。
夏休み前日、未来の母は誕生日だったが反抗期を迎えた彼女は素直に祝えなかった。それに反し、小学生の弟(悠貴)がプレゼントにする絵を楽しそうに描いている姿を見て、より卑屈になってしまう。
そして共働きで時間に余裕のない両親の関係はどこかピリついており、それは未来の感情をより閉ざすものだった。
そんな家族の空気を察し、悠貴がお台場で開催される“ロボット展”に家族みんなで行きたいと母にねだる。しかし母は仕事を休めないからと、未来と2人だけで行くように伝えた。
翌日、未来と悠貴はお台場へと向かうが…

2009年に放送されたアニメ。首都直下型地震を想定した設定で創られている。東北大震災以前の作品なので地震による津波の描写は含まれていない。雰囲気は阪神淡路大震災寄り。
今作は震災を経験していない人にこそ観て欲しい作品。被害想定等も色々な所の協力を得て創られているので“リアル”がある。自身が被災者になった場合の豆知識も少し含まれているのもポイント。
被災者の描写(遺体等)はマイルドにしてあるので子供にも見せれる作品かと。

アニメとしても良作だと思う。ストーリー展開・心理描写が上手く表されている。
個人的には周回して欲しい作品。色々と見えてくるモノがある。
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