メモ魔

陰の実力者になりたくて! 2nd seasonのメモ魔のレビュー・感想・評価

3.9
陰の実力者になりたくて
シーズン2

シーズン1に続きネタパートの質は一級。
というか個人的に好きなジャンルの笑いだから世間一般的にウケなくてもしっかりツボに刺さる

シーズン2は脚本も良かった。
特に最後の【次を期待させる演出】はこれ以上ない。
異世界転生もので1番盛り上がる(というか盛り上げやすい)部分を12話目に持ってくるとはまた罪深い、、。!次が見たくてたまらなくなっちゃうジャナイカ!
帰ってきた元の世界が別の世界に侵食されてるパターンは異世界転生ものでも自分は初めての展開。あぁぁあ続きが気になるぅうああがあ。

感動パートこそ少なかったものの、ローズの父親が娘へ愛情の告白をするシーンはやはり涙を持ってかれた。王の声一つで手のひら返しする国民には浅はかさしか感じなかったが、、。これからローズが国王になれば国民の心も洗われていくだろう。(果たしてこの後またこの世界にシャドーが戻ってくることがあるのかは分からんが。)

作画がもう2段階良ければ化ける作品だと思った。厨二病を人より長く発症していた過去を持ってる人は是非頑張って15話あたりまで見てほしい。後悔はさせない。核の話が出てきたらおめでとう。君も晴れて教団、、いや陰の仲間入り。

ずばり、、、3.9点!
このアニメで4点いかないとは、、、自分で点数つけといて日本アニメのレベルの高さにあっぱれ。
【なんだこいつ、、強い、、!】
の展開を主人公自ら求めて紛争してくれるので、ドラゴンボールで悟空が海王星から帰ってきてリクームに界王拳使う時とか、
ルフィが2年後シャボンディ諸島でパシフィスタ圧倒するシーンが好きな人は絶対このアニメお勧めする。ほぼそういうシーンを盛り合わせた感じ。

ネタにもキレがあって良い。
自分がここでいうキレとは、銀魂のような【シリアスシーンとネタシーンをしっかり切り分けでギャップでお互いをより美化させる】こと。
このアニメはシリアスシーンのパンチが少々弱いものの、主人公の思い描く勝利の方程式と部下が思い描く勝利の方程式にギャップがありすぎて【なんも考えてないようで一周回ってやっぱこいつ凄いんじゃね?】がギア1の段階で襲ってくるので面白い。

本当に残念なのは作画。悪いわけではないが、せっかく内容がここまで面白いのだから内容に比例した作画で勝負して欲しかった。
バトルシーンにもっとお金を使えばそこが作品への入り口になる人も少なくないだろう。2時間、、いや3時間このアニメを通しで見れば絶対ハマる。その入り口が弱かった、、、残念。
具体的にどこやねんって、そりゃアーティファクトの赤黒い魔法陣が加速して輪を広げるシーンなんてすごい安っぽさを感じた。なんてゆか、人の手で作った感じが一切なく、パソコンで円の半径が広がる加速度を定数で決めてあげてる感じ。ジブリみたいな温かさ、、、までは求めないけどさすがにこの輪っかは酷かった。

バトルシーンはなるべく戦闘の手数を減らして爆発や顔アップのようなシーンを多用することで節約している様に感じてしまった(実際そうじゃないのかもしれないけど直感で自分はそう感じた。)
無職転生1期やfate(さすがにここまでは求めないけど、、、)みたいな戦闘シーンってやっぱり希少なんだなあと改めて思う。

まとめ
面白かった。元はといえば自分が一方的に尊敬している友達が小さい頃から好きだった作品という事で、【その人について理解するならまずはその人が好きなもの、育った環境について知るべし】と考えた自分はこの作品に手を伸ばした訳だが。
思わぬ収穫。
メモ魔

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