ガンダムへの夢が詰まった名作
ガンダムが好きで、ガンダムに憧れて、どうしょうもない気持ちをガンプラに込めて作ってきて、そうして大人になった子供達への贈り物。それがビルドシリーズ。その始まり。
当時は早く続きが観たくて、終わるのが惜しくて、毎週ワクワクしていた懐かしい思い出。
まずここから始まるビルドシリーズの素晴らしさとして、全ガンダムシリーズを網羅したガンプラを題材にする事で無限に溢れ出てくるネタの宝庫、ガンプラは勿論セリフやキャラ似せ、往年のファンが喜ぶ要素をこれでもかと詰め込まれていて、それだけでネタアニメとして観れてしまう。
その上で、子供向けとしてまとめまながらも王道を行くストーリー展開、二人の主人公がお互いの力を合わせて勝ち上がって行く展開に毎回心打たれました。ヒロインも可愛らしく、敵役も皆魅力的で、隙がない。
ガンプラを題材にした事で原作にはないギミックやガンプラらしさをネタにした展開もあって、そうきたか！と楽しめる要素も多かったですね。
そして個人的に挙げたいのがその作画クオリティ、ユニコーンやオリジン…はまだ早いかな。CGのガンダムが増えてきた時代に、徹底した作画ガンダム。しかも先述の通り全シリーズのガンダムが最高峰の作画で観れる喜び、初代は勿論、あの頃は絵がなぁ…と嘆く作品や、漫画や小説にしか出た事のない、「動いた事のない」ガンダム達が闘うシーンが観れる喜び。これはひとしお。
某RGシステム、ビルドナックル問題とか後世へのネタ的な話もあったけど笑、それを差っ引いても十分な出来栄えで、ビルドシリーズの初代を飾った良き作品でした。
点数内訳
世界観:5
ストーリー:4
キャラ:4
音:4
映像:4
スコア:4.2
