せびたん

未来日記のせびたんのレビュー・感想・評価

未来日記(2011年製作のアニメ)
4.0
昔テレビでやってた実写ものバラエティー(これ知ってる人はたぶんオーバー40)とは別物のアニメ。内容は、ここのあらすじが秀逸なのでそちらをご覧ください。ある特定の範囲の未来の出来事が自動書記される携帯日記を保有する12人による殺し合いです。自分の未来日記で分かる範囲の未来を見ながら戦闘を進めるのがおもしろいです。例えば「20分後に自分は死ぬ、デッドエンド」って書いてあるのを見ながら対処していくと未来が変わってデッドエンドの文字が消えたり。またしばらくすると(対戦相手が対処した結果)デッドエンドになったり。みたいな。

本作のヒロインは私がこれまで見てきた様々な映画、アニメ、漫画、小説等の中で最狂のヒロインかも。普段は普通のコみたいだけどヤンデレでストーカーでサイコパスです。電気が止められた大きな屋敷にひとりで住んでいて、家の中にはなんか知らんけど死体らしきものが転がってる部屋があり。初めてその家を訪れた主人公には夕食として屋敷で採れたというリンゴを剥いて出すっていう。しかし一途に主人公を想い続けていて、見ていて切なくなると同時に愛が深すぎてマジで怖かったです。

とはいえこんなふうに愛されるのは、たまらんよな(とてもよいという意味での「たまらん」)というのは分かります。そのうち重くなってきたり怖くなったりするわけですが。このまま深い愛と闇にこの身を埋めたら、自分は人として大切なものをなくしちゃうけど幸せには生きれるかも?なんて気がしたり。さて本作の主人公はどうするのでしょうか(まだ5話までしか見ていない)

主人公の言動が基本的にお姫様な点でエヴァンゲリオンと一致。

ちなみに主人公の未来日記は、少し先の時間の自分の周りで起こることが無差別に分かる無差別日記(でも自分自身のことはまったく分からない)(傍観者的に生きてきたから)。ヒロインの未来日記は主人公(ユキテル)の行動が10分ごとに分かるユキテル日記(ずっとユキテルを見つめて生きていたから)です。

ホラー的な意味で秀作の予感!
せびたん

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