丁字路

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャンの丁字路のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これまでのスタンド使いに男性が多かっただけに、今回はメインキャラ陣に女性が多くて「ジョジョの血族」の扱いに性差を問わない姿勢が見えて嬉しい。

3部以降は基本的にディオが引き起こしたことの後始末という感じなんだなと思った(ジョースター家が意思を継ぐのと同じようにディオにも意思を継ごうとする者がいた)

フーファイターズという人間ではなかった存在が一人の人間として扱われ行動することで最期には「自分であること」を肯定するという人間讃歌の図式が一番ジョジョっぽさを感じて象徴的だった。

今回も勝ち確bgmが気持ちいい。
最終話のエンポリオは4部の川尻早人を思い出すような裏主人公っぷりだった。主人公の血統ではない子供が運命を託されて奮闘するのがとてもアツくてよい。

一方でラストがトゥルーエンドではないような感じもした。世界が変わる前の徐倫たちとラストの徐倫たちを同じと考えるかどうかで味わいが変わってくる(同じではないとすると、最終話直前までの徐倫たちは助からなかったことになる)。このあたりの感想は他SNSでざっくり漁っても意見が分かれるところだな思った。テセウスの船的な命題。
でも徐倫達の意思をエンポリオだけが抱えているのは可哀そうすぎるよなあ。

個人的には、地続きの世界でジョースター家の血と意思、ディオとの因縁が間接的に続いていくところがジョジョの好きなところだったので、7部以降を受け入れることに時間がかかるかも…という気持ち

以下メモ
冷静沈着そうなキャラクターでも切れると全員同じ荒れ方するのがジョジョっぽい
承太郎、寡黙で言葉足らずなのでマジで不器用だなと思う
徐倫の叫びが迫真すぎるのがかなり好き。
丁字路

丁字路