この時 俺が出会ったのは
小さなウサギと自分の本能だった…
〜♫(ALI:『Wild Side』)〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
CHERRYTON SCHOOL 学生証
学籍番号 26012007
誕生日 4月9日 🐺
分類 食肉目 イヌ科
ハイイロオオカミ
氏名 レゴシ
上記の者は本学の学生であることを証明する 学園長 ゴン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間のような社会生活を営む動物達。
だが…
食物連鎖の〝捕食者〟と〝被食者〟という
絶対的な関係性から差別・偏見が横行した世界。
肉食動物と草食動物
草食動物を前にして…
・秘めたる凶暴性
・抗えない野性本能
肉食動物を前にして…
・いつ獲物にされるかと常に死と隣り合わせの恐怖
・無意識に起こる肉食動物への拒絶反応
お伽話の世界で狼はいつも怪物として扱われる。私達は子どもの頃、そのように刷り込まれてきた。
狼=悪者というイメージを逆手にとって
狼をヒーローに仕立てるというシナリオ
➕
狼と兎の美女と野獣方式で
捕食者と被食者という観点から種族を超えた愛
➕
動物達の独特の文化・ルールを展開した緻密なストーリー構成
➕
子供も大人も関係なく等しく平等に一生かけて自己肯定感・価値観を見いだすために生きていく…という人間らしい感情が共感できる要素
➕
理性、倫理観、道徳観という点から…
人間も表向きは理性という仮面で取り繕っているだけで化けの皮が剥がれれば、本能剥き出しの動物と何ら変わらない。
人間のグレーな側面を映しだしていること
こういったギャップにフォーカスしたところが実に興味深いテーマである。
1〜12話を通して個人的に好きな回は…
7話:冒頭5分間くらいの番外編
名前順の座席で隣り同士になるレゴシと雌鳥のレゴム。
レゴシが食す卵サンドイッチが毎週水曜日だけ美味しいのは…
レゴムは産んだ卵を学園の飲食店に売るアルバイトしていて、
レゴムの産んだ卵からレゴシが食べる卵サンドイッチが完成している–––
というなんとも皮肉なブラックジョークのような独特な世界観だからこそ起こりうる展開が1番笑えた。
7話:ラスト
レゴシが潰した絵の具がついた手を頬擦りしながら
「俺は君が好きだ」
という台詞に込められた想いは2つの解釈が考えられる。
一つは嫉妬。
もう一つは抗えない野性本能を認めた瞬間。(※7話(完)時点の考察)
このどちらの解釈もできる
鑑賞者に問いかける演出の仕方が絶妙で上手い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビースター(BEASTAR)
この称号を知らない動物はいない。
学校全体の統率を担い、この世界に差別や恐怖を超越する英雄的地位
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演劇部の部員はスカウトされる。
演劇部の部員は全員訳ありの集まり
事情を抱えた獣だけが入れる
"生きざまを見せる”裏テーマを徹底している
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・狩猟本能が変形した恋愛感情
・狩猟本能から生まれた恋
・遺伝子からの叱責
・捕食者の本能があれば被食者の本能もある
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうだ、俺は彼女が好きなんだ…。
〜♫〜