コーディー

四畳半神話大系のコーディーのレビュー・感想・評価

四畳半神話大系(2010年製作のアニメ)
4.3
タイムマシン以前に高度なパラレルワールドを展開していた〝私〟の薔薇色のキャンパスライフは何処に…
毎話サークルを変えて試行&思考するもどの並行世界も薔薇色と呼ぶには程遠く再び戻る。状況は変われど選ぶのは私、つまり可能性は無限ではない!そんな阿呆な悟りに泣くw最高!

学生寮がある出町柳を起点に状況は変われど、取り巻く人間や辿り着く場所はさほど変わらない。別の選択をしてれば、という果てしく広がる想像と溢れる言葉、更には個性的過ぎる登場人物たちの戯れなど知性と阿呆が入り混じったカオスな世界から抜け出せず、その中毒性がいつしか気持ち良くなる…危険w

全11話の終盤でようやく不可能性を突き付けられてからの残り数話、四畳半でしか起こり得ない展開や構成が見事やし、割と辛辣な展開だとは思うけど不思議な爽快感。何だこれw
まあ明石さんがヒロインではあるけど恋と言うより〝私〟が彷徨い続けてるので悪友◦小津への理解がこの物語の核心な気がした。

と、続けて観てると頭おかしくなってくるんやけどwタイムマシンブルースとは違って京都の街をひたすらブラブラする感じが大好きやし出町柳、糺の森、木屋町、新京極、京都タワーなど陰鬱に浸りながら彷徨う京都が味わい深いw
特に賀茂大橋で繰り広げられる〝自虐的代理代理戦争〟のくだらなさは絶品!