このレビューはネタバレを含みます
世界線が4→11に増えたため登場キャラの活動量が半端なくなっててウケた。
特に小津、悪徳企業の飛行船を奪うとかとんでもない…その真相があれなのは可愛いやつやな〜!
全体的に愛がすごい。
原作では仄めかされるだけだったキャラクターの背景が深く描かれたり、「夜は短し〜」が出てきたりサービスが多い。
4章構成を11話に落とし込む無理を通し、ただの映像化ではない別世界線の四畳半神話体系を見せてくれる。
私は原作の魅力は「私」の軽妙で気の抜ける語りだと思ってるんやけど、それって小説という媒体特有のものだと勘違いしてた。ところがアニメでの再現度がすごく高い。楽しめるけど情報量に溺れるまではいかない、絶妙なラインをついてくる。
「私」の語りに添えられるアニメーションも自由で楽しくて好き。
本当に、小説の魅力を再現しつつアニメとしての魅力も発揮するという奇跡のバランスの作品だと思う。好きです。