Lazy

銀河英雄伝説・本伝 第1期のLazyのレビュー・感想・評価

銀河英雄伝説・本伝 第1期(1988年製作のアニメ)
2.9
シリーズものを観たかったのと、懐かしかったのでついつい観始めた。
SF というよりは政治と戦争と人間ドラマ。
更に雑な言い方をすれば、壮大な歴史ごっこである。
物語の、中には、なるほどと思わせる名台詞あるいは名ナレーションが度々出てくる。
ナレーションがこの物語の大きな特徴になっている。
セリフが多い。理屈っぽい。渡る世間は鬼ばかりみたいだ。
言葉(日本語)が硬くて難しい。
軍の中での上位の階級が数多く登場する。
そして昇進に応じて呼称が順次変わって行く。
作者は相当なミリタリーオタク、いやマニアと見られる。
シンフォニックなBGMが本格的な映画の雰囲気を出しているが、音が大きすぎてセリフがよく聞こえない。
シリーズを通して年号と事件、数多い登場人物の名前や関係がしっかり整理されていることに感心する。もっともそれを検証する気も起きないが。
優秀な指導者によって率いられた専制君主制と堕落した民主主義的共和制とどちらが良いのか。
セリフの棒読みが多いのが逆に気持ち悪くない。
登場人物の名前がかっこよすぎて覚えられない。
日本人がいない。世界、いや宇宙はドイツに制服されたのか。
陳腐で分かり易い謀略。
良い人と嫌な人、優秀な人と無能な人が分かり易い。
スターウォーズと違って地球人しか出てこない。
宇宙は立体なのに作戦チャートが平面である。
1500年くらい未来の話なのにモノが古典的。携帯電話の流通を予想できなかったのか、固定電話が使われている。
ツッコミどころは満載だが、1話が短いのでついつい次を観てしまう。
ラインハルトとキルヒアイスは同じ年で子供の頃は友達なのにいつの間にか上下関係に。そして超敬語を使う。
ストーリーは雑な作りであるが、構想は壮大である。
ウクライナがロシアに責められている今、この作品を再び観て最初は複雑な心境になった。ある意味このタイミングはやはり失敗と思わざるを得ない。
ユリアンの部屋にルンバのようなお掃除ロボが登場する。
Lazy

Lazy