あんへる

最果てのパラディンのあんへるのレビュー・感想・評価

最果てのパラディン(2021年製作のアニメ)
3.0
【2021年秋アニメ作品{全12話}】

タイトルを聞いただけで辟易するような有象無象の異世界ファンタジー作品とは一味違う感じはある。
悪くはないと思う、ただ確実に決定打と盛り上がりに欠けるね。
もう少し詰めるとこ詰められてたら化ける可能性もあったのかもしれないけど。

ファンタジー世界の描かれ方や、魔法などの各種設定なんかも緻密で個人的にはかなり好みでワクワクする。
主人公の死生観や信仰心といった部分もテーマ性を孕んでいて見応えがある。まあ少し宗教色が強い印象があるので好き嫌いが分かれる部分でもあるとは思うけど。
とりあえず物語としては十分な完成度だったと思う。

ただアニメ的な魅力が死んじゃってる場面が結構ある。
まあ作画が所々ヤバめってのが主な要因ではあるんだけど、アクションシーンがとにかくキツいよね。
中割りの質が絶望的な上に、その動きの無さを誤魔化すように顔のアップを頻繁に挿し込んだり、演出が苦し紛れ過ぎて悲しくなる。
この手のジャンルで戦闘描写に魅力がないのは正直一番痛いし萎える。
あと戦闘シーンのBGMが絶妙にダサい。そして流すタイミングもなんか絶妙にダサい。


うーん…ってかね、ここまで書いたことってぶっちゃけどーでもいい戯言なんよ。
ここにきて元も子もないこと言うけど、正直無職転生と同クールって時点で色々と運の尽きだったんよ。
なろう系転生モノ、同ジャンルの作品として、あれと同時期に並べて観られるって時点で軽く同情する。
酷なようだけど、同じ土俵の上では勝負になってないと思う。

決してつまらない作品と切り捨てる訳じゃないけど…なんか気の毒に思えてくるといいますか。。
率直に言って、可哀想ですね、はい。w


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[主題歌]

OP
 H-el-ical//「The Sacred Torch」

ED
 やなぎなぎ「標火」


[挿入歌]

 ロビィナ・グッドフェロー(鈴木絵理)「春呼びの詩」「三英傑の序詩」「最果ての武勲詩」

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