歌で治癒できる“ヒーラー”がいる世界。かなと玲美、そして響は一人前のヒーラーになるべく、烏間先生の元で励んでいく。ミュージカル作品に新たな風を吹かせるアニメが、ここにあり。
毎話挿入されるミュージカルが、非常に病みつきになる。特に地区運動会の回は、競技中でさえ台詞を歌にするんだから、癖にならない訳が無い。また、響の実家に訪れ、田舎を背景に歌をみんなで奏でる光景には、素直に微笑みました。ゾロリとイシシノシシが歌う「スッポコペッポコポコポコピー」を見ているようで。
そんなミュージカル要素を大切にしているので、そこの観点から安心して見られる。声優陣の方も“ヒーラー・ガールズ”として、活躍されていますし。そして、ミュージカル外のサウンドトラックを実に良きでした。
前述した3人の成長ですが、まずはC級ヒーラーということで、各々が殻を破る展開は面白いものばかりでした。響だったら家族の思い、玲美だったらメイドとして仕える葵の存在、かなだったらヒーラーになる夢を与えてくれた烏間先生。理念は3人によって違うけれど、目指すものが一緒なんだとしっかり感じられました。特に11話での結束までの流れには、スポ根作品と等しい胸アツさがありました。
血に慣れるためにスプラッター映画を見るという、そこは医療系ドラマやろ!とツッコミたくなる話はありましたが、全話通して楽しめました!