次郎

Fate/stay night: [Unlimited Blade Works] 2ndシーズンの次郎のレビュー・感想・評価

3.9
凛√というより完全にアーチャー√じゃないですかやだーなS2。中盤の対話という名の自問自答っぷりは「英雄物語をテーマにした英雄物語の否定」なんだけど、これって90年代後半のスクウェア等のRPGに顕著だった「お約束の否定」的テーマと地続きになっているし、そもそもにしてFateの世界観やアーチャーの設定は90年代のラノベ、『運命のタロット』シリーズからの直接的な引用だ。そういうわけでFateシリーズの本質は90年代世界観に地続きな自分の原体験的なもので、それが10年代にufotableによる丁寧なアニメーションで再構築されると複雑な気持ちも湧いてこようというもので、ええ。

そういえば本作を見るまではギルガメッシュが1作目から出ていることすら知らなかったんだけど、あの反抗期のクソガキみたいな髪型とファッションセンスは何なんでしょうね。大学デビューならぬ現世デビュー?

固有結界とかいう厨二心煽るワードをそのまま映像化した表現は完璧すぎてずるい。中盤における盛り上がり所のピークでAimerの挿入歌が入るあたり、力の入れ方が明らかに別格で良かった。
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