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Sonny Boyのmizukiのレビュー・感想・評価

Sonny Boy(2021年製作のアニメ)
5.0
多感な時期に、クラスメイトを見て、親や教師など周りの大人を見て、社会を見て、世界って変えていくべきだけどちっぽけな自分には無理で、でも変えられる可能性はあるかもしれない、でもやっぱり変えられないかもって、全ての可能性があることに気づく。


"どうせ僕たちに世界は変えられない。だから大丈夫だ。"…もし望んでいない世界になったとしても、可能性を辿ってきたまでに過ぎない。どう転んでも、「不正解だった行動は何一つないんだよ」と言ってくれるこのアニメは希望。自分で選ぶことが大事なんだよね。選べることが大事。可能性を多く持てる環境に身を置くことは、自由の中にいるということ。
希も僕も生きている=未来を作る準備ができている
なんでも選べてしまうことは時に残酷。でも、
この世界の新たな顔を知り続けたい
光に手を伸ばす、愛おしい人を、愛し続けていたい
それが長良の願い・希望だから。
どうかそのまま突き進んでね、と、この世で希望を持つ者たちみんなに思いを馳せました。



責任を持つということは、受け入れるということ。自分の選択に責任を持ち、その結果を受け入れることで、今いる世界を愛せる。自分はここにいていいって思う。「どうせ失敗するからやめなさい」という大人の言うことなど聞かなくていい。失敗した時に「(大人側が)めんどくさいからやらないで」、なんて、そんなの責任を取ることでも守ることでもないんだよ。責任取ってるフリしてる大人はいっぱいいる。やらない、という選択肢しか与えないなんて、つまらない大人だよ。私はそんな大人になりたくないし、そもそも大人になんてならない。高校生の頃、当時仲良かった人と「一生青いままでいようね!」って誓ったよ。今も気持ちは変わってない〜。大人ぶっている人が一番ちっぽけで何もできていないってわかるから。かと言って幼児返りもしない。私は、ただ私をやり、自分が信じる方向に進むのみ。何かを信じて進もうとする他人を応援するのみ。
哲学とか、経験則とか、そういうのは確かに"本質"だと思う。"本質"を知ろうとし続けることは、目の前で起こる現象を理解しようとすることにおいてとても重要なこと。でも、本になり語り継ぎが起きている時点でもう古い。"本質"は、毎秒毎秒更新されていく。一度突き詰められたものはそう簡単には変わらないけど、やっぱり不変なものはこの世にひとつもない。"本質"も可変。自分で見て、考えたその瞬間の情報が一番、その瞬間には正しく、新しいに決まっている。誰がなんと言おうと、その人の中にある生の感情が正しい。
「失敗した」って思いながらでも行動に移し、進んでいけば本当に世界は変わるよ。自分の見方が。世界の認識の仕方が変わることが、そして変わった自分が自然と世界に働きかけ影響を与えることが、世界を変えるということなんだと思う。可能性の方向は変えられる。
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