夕方5時のチャイム

Sonny Boyの夕方5時のチャイムのネタバレレビュー・内容・結末

Sonny Boy(2021年製作のアニメ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

”漂流”する生徒たち

漂流教室ってどこかで聞いたような
世界観はピーターパン?
前半はかなり説教臭いナルト
後半は哲学的話し合い多め
キャラ原案が江口寿史だから可愛い
高校生に見える
日本語じゃない言語を話す金髪少女が最後まで何なのかわからなかった

 特殊能力と共に訳の分からない場所に投げ出されてしまった中学生たちの物語。能力の優劣、帰る場所は、自分たちは選ばれなかった選択肢、そもそもこの騒動の犯人は。彼らは様々な問題に立ち向かったり、それから逃げたりする。
 「ここから出てはいけない(校長)」からも思うに、世界観はピーターパンっぽさがある。みんな一生中学生。老いという概念から逸脱し、現実というものを忘れてしまおうという思考が校長にあるのではなかろうか。しかし、ピーターパンと違って、このアニメは老いを忘れたその後もある。
 あるものは流れのままその世界を受け入れ、あるものはその世界を受け入れながらも己の哲学を全うし、あるものはその世界を拒絶し、どんな結末が待っていようと現実に戻ろうとする。良くも悪くも、様々な人生を説くアニメだった。

 独特の世界観とかなりの説教臭さから、万人受けはしないだろう内容だった。死を追い求めた者や主人公の様に、その選択の結末が出来すぎたものでないのは良い点だった。主要人物たちがナルト、サスケ、サクラ、大蛇丸みたいな構図になっててたところはわらった(特に前半)。