ポンコツ娘萌え萌え同盟

戦え!!イクサー1のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

戦え!!イクサー1(1985年製作のアニメ)
4.0
戦うレズが好きなので再鑑賞。
この世で娯楽アニメを形容する言葉があるなら、イクサー1×渚コンビがクトゥルフの魔の手と戦う『戦え!!イクサー1』この作品しかありえん。
だってジャンルが闇鍋のような作品なのに割とうまく融合してるんだもん。
ビバ、百合SF。展開はクソ早いけど。

開始1分経たずしてホラーとレズカップルのキスが出てくるこの作品は、
特撮×ホラー×美少女×レズに全開なアニメ。やっぱり平野監督の趣味全開だろこのアニメ。この感覚は平野監督の『デビルマンレディー』の時と近いものがある。
アニメ版デビルマンレディーもホラーありレズあり特撮みたいな巨大戦ギガイフェクト戦など娯楽アニメとしてかなり優秀な作品だった。
だけど戦え!!イクサー1はそれと同等か、いやそれ以上に濃厚な平野要素を感じる。

ホラー的には寄生的なホラーなんだけど、ホラー面ではAct2の渚がクトゥルフの進行が進んだ街を歩くシーンとかもうバチバチに雰囲気が最高。
それにしても妙にモンスターの触手がエロい。全員粘液みたいのがダラリと出てるし。
だけこの作品のエロはそれだけでは終わらない。乳首から全裸、謎のパンチラしまくるチアダンスのようなえっちなファッションもある。
そしてアクションなどの他の要素がどこか特撮ぽさを感じがする。
レーザーブレードを使ったチャンバラもあるし、アニメらしく光線とかもある。
他にも人間の兵器。作画的が全体的に良好なのもあるが、とにかく本作のメカデザインがかっこいいんだけどクトゥルフの圧倒的な力の描写でいとも簡単に破れていくのは残念だった。
だけどカッコイイロボット戦が見れるので脳が溶ける。Act3のイクサーΣ戦は必見の名バトル光線技が最高にかっこいいバトルシーンでぶち上がる。

本作は何より百合アニメなんですわ。基本的にバトルだけど。
いやもちろんコバセピの関係からセピアが突き進んでしまう復讐レズから、王道的な渚とイクサー1の百合。Act3は特にイクなぎ要素が強まってくるどこかイクサー2を交えた三角関係百合まで見せつけられてくる。
でもこれはある意味"愛"の作品でしたね。
初見時はなんだこの闇鍋アニメと頭がパンクしたけど、改めて見るとイクサー1→渚は愛なんですよ。だから渚を守るために行動してきたイクサー1のラストの悲哀の切なさがギュッと締め付けられる。