湘南爆走族の3の情報・感想・評価

エピソード03
湘南爆走族III 10オンスの絆
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コメント3件
かめいとおる

かめいとおる

こういう先生…俺らの頃、たくさん居たなぁ
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dm10forever

dm10forever

【祝卒業!】 もうね・・・・・ これは「思い出加点」が限界まで振り切ってしまって、軽い気持ちで地下鉄の中で再生しちゃったんだけど、涙堪えるのに必死になってしまって最後の方まで観れなかったよ(笑) このOVA自体がもう30年以上前の作品だし、原作(漫画)って考えたら更に前ってなると、軽く「歴史上の漫画扱い」されるくらい古いのか・・・。 僕が高校生だった当時、もうその時点で単行本は最終巻まで出ていて中古ショップで全巻揃えて一気に読んでいたのも今となっては懐かしい思い出・・・。 基本的には青春ギャグ漫画です。 シリーズ通してみても半分以上はギャグなんじゃないかなっていうくらい。 でもその間にちょこちょこと挟まれる熱いエピソードがあって、これがまた「ギャップ萌え」かの如く一気に引き込まれてしまうんですよね。 で、そんな「熱盛エピソード」の中でもベスト級で好きなのが、この「10オンスの絆」と「1/5LONELY HEART」っていうエピソードです。 このお話は湘南爆走族という暴走族が中心の物語でメンバー自体は5人しかいないんだけど、実は各々が中学生時代から腕に自信のある猛者ばかり。 でも、そんなメンバーでも敵わないのが「手芸のえっちゃん」ことリーダーの江口なんですね。 で、敵対するチームは数多あるんですが、その中でも江口と因縁のライバルなのが「地獄の軍団」というチームの総長の権田です。 ざっくりした人間関係はこんな感じなんだけど、今回はその権田さんが主人公のお話。 ~権田は高校入学した当時から荒くれていて、1年の時点で既に学校全部を締めていたんだけど、気がつけばまわりには誰もいなくなっていて(学校なんてつまんねぇな・・・)と。 そんな時、「制服のボタンが外れとるぞ!」と言って問答無用に権田を殴り飛ばす一人の教師がいた。 「なんだ!?てめぇ!俺が誰だか・・」 「権田よ・・・拳闘やらんか?」 「・・・・え?」 それが権田と植村先生との出会いだった。 権田にはボクシングのセンスがあって、気がつけば部のエースにまでなり、周りにも沢山のチームメイトが生まれた。 でも、段々と部活が面倒になり、やがて暴走族へと気持ちが傾いて部活にもあまり顔を出さなくなってしまう。 そして権田が3年になったある日。 先生が今年で退職してしまうことを知る。 (ふざけんなよ!なんで辞めちまうんだよ先生!) 「部を捨てたお前に言われる事ではない!」 でも、心の中では権田のことが心残りだった植村先生・・・。 どうしても先生に恩返しがしたい権田は、1週間後に迫った他校との交流戦に出るために全てを絶ってボクシングを再開するのだが、世の中そんなに甘くはなく・・・・。 果たして権田は先生の退職に花を添えることが出来るのか?っていうさらすじ。 いいんですよね~何か不器用で。 でも熱いものがキチンと流れていて、それは時代が変わってもやっぱり当時と同じ熱が残ってました。 で、湘爆のメンバーもこのエピソードではあえて脇役に回って、殆ど出番はありません。 ありませんが・・・・いい奴らなんですよ。 権田のピンチにサラっと通りかかってサラっと解決して去っていく。 こういう「トムとジェリー」のようなライバル関係があるからこそ、競い合い、殴り合い、でも近くにいるっていう絶妙な距離感なんだろうな。 ベースは暴走族の漫画なんでもちろんお約束の喧嘩シーンもありますが、このお話を読んでいくと決してそういう「争い」がメインのお話ではなくて、あくまでも主人公たちの「青春」が全てなんですね。 で、彼らのモットーは「カッコ悪いことはしない」。 これに尽きるんですね。 強さを誇示するために人を殴りつけるとか、虚勢を張って自分を大きく見せたりとか、縄張りだの軍勢だのとヤクザみたいなことを言ったりとか・・・。 そんなのは彼らから見れば「カッコ悪い」ことなんです。 なんか、この頃って特にヤンキー漫画が全盛のころで、とにかくお話のオチは「ケンカ」だったんですね。 ケンカで勝ったから強い!負けたら弱いみたいな。 でも、不思議とこの漫画においては、そりゃ勿論ケンカシーンもあるけど「強さ」のためのケンカは一度もしていない気がする。 湘爆メンバーにばかり目が行きがちだけど、実は権田さんも筋が通った男で人気のあるキャラクター。 そんな彼の男気にウルッとくるエピソードです。
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daiyuuki

daiyuuki

「湘南爆走族3 10オンスの絆」 ある日、“地獄の軍団"権田の耳に、恩師・植村先生が学校を退職するという話が飛び込んでくる。植村先生といえば、権田に拳闘部入りを薦め、正面切って叱ってくれた唯一の先生。その恩師に最後の花を添えたいと、権田は一人、憑かれたようにボクシングの練習を始める。江口ら“湘爆"メンバー5人は、そんな彼を陰ながら応援するのだった・・・。 今回は、地獄の軍団のリーダー権田二毛作が主役の「10オンスの絆」をベースにした湘南爆走族版ロッキーというところ。 普段は湘南爆走族の江口洋介にしてやられる権田二毛作の、生徒会長として生徒に慕われるところ、彼女の葵ちゃんとの強い絆、根性座っているところや漢気が、恩師に報いるために権田が猛練習して強敵と戦うボクシングシーンなどで描かれていて、より男臭い傑作エピソード。