マーベル・シネマティック・ユニバース(ＭＣＵ)における重要な瞬間に焦点を当て「もしも、……だったら？」というコンセプトを下敷きに実写映画とは別の物語を新たに紡きだす。２年ぶりのシーズン２。本日まで異例の９日間連続配信で同時にそこが最大のサプライズ。年末年始の慌ただしさのため、最終話をまえにレビューする。また前回の『ホワット・イフ...？(２０２１年)』に引き続きＭＣＵ潮流の歴代の名場面に疑問を投げかけたり再訪したりひねりを加えたりと驚くべき"ありえたかもしれない"物語の深淵へせまる。個人的にクリスマスイブに配信された第三話のハッピーが大活躍するクリスマスにアベンジャーズタワーが占拠され『ダイハード(１９８８年)』的な展開に雪崩込むエピソードが劇的でよかった。第五話のキャプテン・カーターとロジャースの合流も、夢がある。またセカンドシーズンともありＭＣＵ初心者には到底理解が追いつかなさそうなエピソードもあったり、シーズン１よりも更にコアな掘り下げが成された印象をうける。今夜の最終話の方向性とS３のさらなる掘り下げに、期待がかかる。
