男のロマンが詰まった激熱傑作アニメ
完成度が高くて熱い
名作『プラネテス』と同じサンライズ制作で
日清の広告の一環として制作されたアニメ作品
アニメ全6話とOVAを含めて1つの物語でその尺では壮大すぎる物語が簡潔かつ丁寧に描かれて最高のものとして仕上がっていた
謎に迫っていくストーリー、エデン編やOVAでのハラハラする展開、人の想いに胸を打つシーンなど夢中にさせられる面白さと胸に余韻を残す想いがしっかり描かれていて完成度の高さを感じる
主題歌が宇多田ヒカルってのもセンスが良くて、宇多田ヒカルが好きな人、SFや冒険ものが好きな人、そしてアニメが好きな人は必見の一作
⚫︎エデン編
「地球文明の崩壊から100年余り経ち
唯一の生存圏となったエデンの人々は
緻密に管理され約束された平和のもと
穏やかで安定した生活を送っていた」
ある日タケルは人類が崩壊したと言われていた地球からの手紙を受け取ることでエデンの管理下にある自由に疑問を抱いたタケル達は崩壊したと教えられてきた地球が蘇っていることを知り、地球へと旅する冒険が始まる
青く輝く地球を見た時のタケルとカズマ
アニメでも感じるのだから月から地球を見たら
本当に美しいんだろうなぁって
タケルが地球に行こうとする理由は少女・アオに会うためなのだが、この少年の心を突き動かす理由が恋というのは誰しも理解できる自然なものでありロマンチックなものなので気に入っている
エデン脱出はハラハラさせる展開に魅了されたし、なによりカズマがカッコ良すぎた
「1人の少年がアポロという名の神話に目覚め
エデンが隠す地球の本当の姿を見た時
月の少年たちはフリーダムの神話に導かれ
地球へ向かう...」
⚫︎地球編
地球へ辿り着いたタケルとビスはアオが住むフロリダを目指す旅が始まる
エデン編と比べてハラハラする展開はないものの、自由と地球の素晴らしさが描かれていた
この自由というのは楽しいことばかりだけでなく、辛いこと、苦しいことも含まれていて、エデンの生活と地球の生活の対比を感じさせられる
写真の時はそんなに感じなかったけど、実際に出会って月の人が生きていたことに喜びを感じるアオを観ていたらタケルの気持ちがよく分かった
カズマとの約束を果たすために、
地球で暮らす人がいることをエデンの人に伝えるために、カズマとアオは月を目指して辿り着く
⚫︎OVA
アニメの6話だけだとエデンが地球のことをひた隠しにしていた経緯も、FREEDOMの謎も、月へ向かってからどうなったのかも分からなかったのでこのOVAは視聴が必須
エデンでの運営局とのハラハラする展開は最高に楽しいし、カズマと殴り合って本音を語るところは胸熱やし、アランの最期は大感動やった
タケルが月に残るっていう判断もかっこいいよね
月と地球、地球と月がお互いの存在を認めて歩み寄れるようになって本当に良かった
「タケル、ビス、カズマ、そしてアオ
少年たちが教えてくれた冒険を、自由を
地球は凄いということを」
主題歌 : 宇多田ヒカル『This is love 』