伝説のカルトアニメ。とてもアニメとは思えないハイテクとローテクが融合された退廃的な世界観を広げている。画期的なのは音楽だ。通常、SF作品といえば『2001年宇宙の旅』のようにオペラと相性がいいとされていた。所謂スペースオペラというコンセプトなのだが、ここではジャズとSFの価値観を組み合わせた独自のスペースジャズというコンセプトの音楽が鳴らされている。それによりまた、独特なフィルム・ノワールのような雰囲気が現出する。こうした地味な作風のおかげで、当初のウケは悪かったが、海外ではカルト的な人気を博すようになった。
