青の

進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)の青ののレビュー・感想・評価

5.0
【進撃の呪い】

※漫画未読。完全アニメ勢。
いよいよ今夜(2023/3/3)『完結編・前編』が放送される。
「ファイナル詐欺」とも揶揄されたが、個人的には大いに遅れてくれと言いたかった。
急いだ為にクオリティーを落として欲しくなかったし「永遠に続いて欲しい」と言う願いもあった。
もちろん少年系にありがちな無用な先延ばしもしてほしくない。

2013年に一期が放送され、およそ10年を経てようやく完結される。
本当に感慨深く、複雑な感情だ。
おそらく泣く。
いやもう既に涙腺が準備をしている。

もはや人生の一部と言っていいくらい、どっぷりとハマった。
リアルでの政治観や歴史観(多面的な事象を見る姿勢)。対人関係にも影響を及ぼしたし、哲学にもなった。これは大袈裟ではないと思う。
もちろん個人の思い込みであるのは当然だが、さらに妄想を垂れさせてもらえば、日本を代表するファンタジー作品であると断言できる。
例えれば、英国に『指輪物語』アメリカに『ゲド戦記』や『ダンジョンズ&ドラゴンズ』があるように、日本には今作だ。
「キャラクターはドイツ風味だし、侍も刀も出てこないのに?」って意見もごもっとも。それを踏まえての妄言を許して欲しい。
そこまでの熱量と想いを、まだ未見の方にも伝わって欲しいのだ。
普段は作品の押し付けなどしないのだが、今作だけは是非見てくれ。頼む!


『進撃』の出現以降、何を見ても、実写だろうがアニメだろうが「…でも『進撃』に比べたらなあ…」なんて呪いをかけられてしまった。
もちろん比べるものではないし、自分が無知なだけかもしれない。
しかし、以降の(とりあえず)アニメを見まくっているが、まだ今作を超えそうな作品に出会えていない。
願うなら死ぬ前に、今一度、新しい、模倣ではない『進撃』をくらいたい。
これはもう祈りだ。
青の

青の