鈴木ピク

進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)の鈴木ピクのレビュー・感想・評価

4.5
MAPPAに代わってから原作絵を洗練させる方向に背を向け、ほぼ実写に肉薄するような芝居の描きこみと、それに見合ったカメラの挑戦が続く。特に群像劇としてそれぞれの意思や肉体が交差する時、それらが同じ空間で交わるのであれ異なる空間同士のカットバックであれ、とても効果的に機能していたと思う。

なので最後の最期に王道の少年漫画へと近づいていった『進撃』でのMAPPAの役割は、完結編のちょっと手前でほぼ完遂されていた。
後はゴールに向かってまっすぐなレールを走るのみ。
その中でハンジさんの最期がストレートに輝く。
鈴木ピク

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