夏子

進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)の夏子のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アルミンとエレンの会話シーンが単行本で読んだ時よりもモリモリ加筆されてて更に深みが出ていたと思いましたし漫画で読んでいたときにちょっと感じてしまっていたゲスミン感が完全に消えて、エレンのことが大好きなアルミンになってて良かったと思います
共犯関係が分かりやすくなっていてこの2人の唯一無二な関係性が素晴らしかったです
エレンの弱々しい本音が年相応の雰囲気を出していて良いと思います
願うならばエレンとミカサとアルミンの3人にはずっと一緒にいて幸せでいて欲しかったです

巨人がいなくなっても今度は人同士が争ってしまい、本当に思い描く平和はないというのは進撃の巨人の世界だけでなく私たちが生きるこの世界でも言えると思います
歴史と共に刻まれてきた蟠りは語り継がれていき、ある時を境に大きな争いになるのはこの世界にも当てはまっていると思います
エレンが考えていた人間同士の争いを無くすにはもういっそみんな滅んでしまえばいいというのは、あまりにも極論ではありますが私もたまに思うことであります
アルミン達のように平和を訴えていく行動がたとえ些細であっても誰かの心に響いてちょっとでも何かが変われば良いよねと日頃から私も思います
でもエンドロールのように世界は戦争でその土地が滅んで復興と共に発展するというのも事実ではあると思います
最後には滅んでしまっていますがそうやって繰り返して文明を発展させてきた過去があると思います
戦わないために戦わなきゃいけない、そうやっていろいろ悩みながら生きるのが人間なのかもしれないです

アルミンたちには生きにくい世の中であってもジークとの話のような小さな幸せを、これから沢山感じて生きて欲しいです

漫画にしては深過ぎて実際にあったどっかの神話的なやつを漫画化してるんじゃないか?というレベルの壮大な作品だった
ありがとうございます 愛してます
夏子

夏子