ヒゲ人類

進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)のヒゲ人類のレビュー・感想・評価

4.6
進撃の巨人のアニメは全編通して凄かったけれどこのファイナル後編は特に胸に迫った久々の作品だったなと思う。
後半のクライマックスも当然ぐっとくることはくるんだけれど、冒頭の飛行機から調査兵団残党が飛び降りるシーンが自分にとっての本当のたたみかけだった。
「splinter wolf」のサビ入りと同時にアルミンがエレンの名を叫びながら飛び出し次にミカサの横顔が映されるわけだけれど、普通ならただ純粋に「アニメ的に超カッコ良いシーン」なんですよ。けどそれまでの経緯全て分かってて最後の戦いなんだよなって思いながら見てたらアルミンやミカサの実在感が凄くて「本当にずっと頑張ってたのにずっとかわいそうだったよな。でももう少しだから。もう少しだから頑張れ」と本気で架空のキャラクターに感情移入して涙ぐんでしまった。
そしてその後のサビの山場と同時にライナーが叫びながら空中変身して獣の巨人に突進するシーン。ライナーって兄貴分でありながら逆にある意味一番繊細で情けない奴という側面もあったわけだ。でもこのシーンのライナーの雄叫びは全て捨てる覚悟ができている漢の顔なんですよね。もちろん他の全メンバーそうであることが疑いようが無いんだけれど、このライナーの覚悟の見せ場もやっぱり実在感が凄くて単純に頑張れとだけ思うわけにもいかない、けどやっぱり頑張ってほしいという複雑な感情移入で涙ぐんでしまった。
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