シリーズ通して、キャラがそれぞれの立場でそれぞれの正義や考え方があるのがとても良かった。
作者の元ネタがかなりわかる気がする。
何回も未来を見たけど無理だったというのは、『マブラヴ オルタネイティブ』で何回も人類がBETAに滅ぼされた未来を見た白銀武であり、自分にヘイトを向けて救った側を英雄に仕立て上げて巨人の力を消滅させるというのは、『コードギアス』におけるゼロレクイエム実行とダモクレスの消失で、過去未来現在が同時に存在するため全てを運命論的に受け入れているというのはテッド・チャン『あなたの人生の物語』というところだろうか。
設定とかSF的な面白さはやっぱりマブラヴ の方が面白いけど、キャラクターの掘り下げ方とか、戦争の描き方とか、考え方の多様性とかは進撃の方が圧倒的にアップデートされてると思う。最初はここまで面白い作品になると思ってなかった。人間という存在の本質がよく描けてる素晴らしい作品だと思う。すごかった！
