ウシュアイア

Kのウシュアイアのレビュー・感想・評価

K(2012年製作のアニメ)
3.5
異能力をもつ七人の王(王権者)がそれぞれ王の元に集まった者でつくられるクランという集団により世界が動くパラレルワールドの日本で、クラン同士の異能力バトルでの抗争を描いた作品。

平凡な高校生伊佐那社(いさなやしろ、シロ)は、自身が「無色の王」を名乗って赤のクラン吠舞羅(ホムラ)の構成員の少年十束多々良を殺害しているという身に覚えのない動画拡散されたことにより、吠舞羅の襲撃を受ける。そこへ吠舞羅と抗争中で政治や警察組織にも深く関わりを青のクラン・セプター4がやってきたことにより、シロは難を逃れるが、そこへ先代の「無色の王」に仕えていた夜刀神狗朗(やとがみくろう、クロ)が現れ、仕えるに値する王の器かどうか見極めるといってシロと行動をともにするこになる。


ダモクレスの剣といった王の異能力バトルのルールなどが明示されておらず、観ているだけだとよくわからないところがあるものの、ストーリーとしては辻褄が合っている。ただし、続編も作られているようにすべての王権者が出てきているわけではないので、全部ちゃんと見ればすっきりするのかもしれない。

少なくとも第1期は登場人物説明が多く、中盤のテンポはあまり良くない。

主人公のシロは浪川大輔さんで、もっと若手が演じそうな線の細いキャラで、浪川さんの起用は本作の一つの謎だったが、ストーリーが進むと理由がわかってくる。声優陣が豪華で、ここまでくるとアニメ好きのためのアニメっぽい。アニメオリジナル作品ということもあってか、本来キャラに合わせて声優が演技をするところが、声優についたイメージにキャラが引きずられる傾向も一部にみられる。
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