平家物語の3の情報・感想・評価

エピソード03
鹿ケ谷の陰謀
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あらすじ
維盛・資盛・清経らとともに、厳島神社に赴くびわ。入内して6年になるが子を授かる気配のない徳子のために、一行は厳島神社に祈願の舞と祈祷を捧げる。一方、重盛は藤原氏と延暦寺のいさかい、これをもてあます後白河法皇に頭を悩ませていた。さらにその裏では、源氏の力を借りて平家を討つ密議が交わされようとしていた。
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とちこ

とちこ

アニメな中で反復して出てくる、イメージの「象徴性」が一つキーポインになると感じました。山田尚子監督は、この手つきをかなり頻繁に使う印象です。例えば、花の蕾が落ちるショットなど。「花」の蕾=平家の栄「華」と考えたら、今後の展開である平家没落の象徴的イメージとみなせると思います。あるいは最後のシーン、平家の滅亡の話を後白河上皇たちが宴の席でし始め、平家の首をお酒の徳利の注ぎ口に見立ててその部分を打ち砕くといったところも象徴化作用が用いられていると感じました。 これを踏まえて主人公の女の子である琵琶の美しい水色の目の色に関してもその象徴性が現れているんではないかと。彼女の目の色はなぜ水色なのか。おそらく、平家滅亡の空間となる壇ノ「浦」つまり海の色を、山田監督はこの少女に目の色で反映させているのではないか想像してみました。平家滅亡=海における受水を瞳に焼き付けているのが琵琶という主人公だと思います。
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平田一

平田一

スゴい回を目撃した… 焼き付くほどの儚さと迫る破滅の足音を一緒に目撃、聞いてしまったような怖さに溢れてた… PVでもお披露目されてた厳島神社のパート。あそこの維盛・資盛・清経のはしゃぐ背中とその笑顔。あれほどの美麗なカット、TVアニメで見れるとは… びわが夜をかける姿も、もはやもうスタジオジブリのかぐや姫に匹敵じゃ…音が消えた瞬間なんか、こっちの呼吸も止まったよ… 重盛の決意の言葉、ホントどうにかなってほしい…このパートの櫻井さんの芝居の気迫、見入りました…
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えりみ

えりみ

忠ならんとすれば孝ならず、 孝ならんとすれば忠ならず、 進退これ窮まれり
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Fal2018

Fal2018

舞のフレーミングの美しさにはもはや定評ある。あと高野文子のキャラデザは優れていて、微妙な違いだけどしっかり判別できる。台詞回しはやや重みに欠けたか。最後の重盛のスピーチはたぶんパブリックパフォーマンスなので、ああいう密室の演出にしてしまったのはちょっと惜しい。
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