3月24日に観終わったものの…耳なし芳一の平家の亡霊みたいな状態で今日まできました。
先が分かっていてものめり込めるのは物語の力です。平家物語を語り継いできた琵琶法師の方々ありがとう…それがこういう形で観られて良かったです、アニメ制作陣の方々もありがとうございます。凄い映像体験でした。
軍記物に食指が動かず、冒頭と戦が始まってからの数エピソードしか知らなかったけど面白かったです。原作（？）読みたい。
登場人物皆さん魅力的。平家＝傲慢、みたいな印象だったけれどやっぱりすべての人がそうじゃないです。
思うところはあるだろうけどきちんと戦える重盛や知盛、資盛は正しい。
でも、維盛や清経みたいにどうしても戦えず自死を選んでしまう人も非難できない。
戦を命じる人は実際に戦う事は無い、というのもしみじみわかりました。清盛にいたってはその前に退場するしな。。
徳子の達観が悲しいです。強いなこの人。。唯一、成仏してる女性とされてるのもわかります（女性は成仏出来ないとされてるらしい）。
先が見えるびわ視点だったので、見ているこちらの立ち位置と同じ「結末を知っているけどどうすることもできない」のがいつもの歴史ものより心にきました。
映像も綺麗でした。世界は美しいんだな、何が起こってても……羊文学のOP良かった。
いつもは意識できないけど、今もいつか歴史と言われる日々になるんだろな。ずっとそりゃそうだけど。
追記:「るきさん」という漫画が大好きなので、作者の高野文子さんがキャラデザなのも嬉しかったです。
