ももさく

平家物語のももさくのレビュー・感想・評価

平家物語(2021年製作のアニメ)
2.7
平安時代末期…禿と言われる平家を悪く言う者を引っ捕える赤い着物を着た者達が親子の前を通り過ぎた。

子供のある発言により悲しみを生んだ…その後、その子は平家の屋敷に入り込む。

びわ(悠木碧)右目だけが青く、この目で未来を見ることができる。女の子だけど男の子として振る舞ってきた。琵琶を弾く。徳子を大切に思っている。

平重盛(櫻井孝宏)平清盛の子。茶色の左目で亡者を見ることができる。平家の行いを良く思っていない。心優しい。びわの過去を知りびわを城に住まわす。

藤原経子(本名陽子)重盛の妻。

平維盛(入野自由)重盛の長子。怖がりで気が弱い。舞が得意。戦に向いていない。

平資盛(岡本信彦、小林由美子)重盛の次男。意地悪で口が悪い。伊子の事が好き。

平清経(花江夏樹)重盛の三男。笛が好き。

平徳子(早見沙織)清盛と時子の娘。穏やかで優しい。びわと仲良くなる。高倉天皇の妻となる。父親に野心の道具にされてると思っている。息子のみかどがとにかく大切。

安徳天皇(佐藤美由希)徳子の子。

平清盛(玄田哲章)重盛の父。僧侶姿。

平時子(井上喜久子)清盛の妻。夫をコントロールしている。

祗王(井上喜久子)清盛の愛人だったが新たな愛人仏御前の話し相手に呼び戻された白拍子。薄ピンクの髪色で、びわの母に似ている。後に出家。

平宗盛(檜山修之)清盛と時子の子。びわは嫌な奴だと思っている。

高倉天皇(西山宏太朗)後白河法皇と滋子の子。徳子以外の女の所によく行っていた。

後白河法皇(千葉繁)当代の治天の君。今様を好む。

平滋子(坂本真綾)後白河法皇の妻で時子の妹。

伊子(本泉莉奈)徳子の官女。

平知盛(木村昴)宗盛の弟。声もデカく豪快。

平重衡(宮崎遊)宗盛、知盛の弟。笛もうまい。清経の憧れ。

平敦盛(村瀬歩)清盛の弟・経盛の子。笛が上手い清経に憧れている。

源頼朝(杉田智和)源氏をまとめた。

源義経(梶裕貴)頼朝の弟。牛若丸と言う名としても有名。

北条政子(甲斐田裕子)頼朝の妻で気が強く頼朝をコントロールしている。

源義仲(三宅健太)野生的な男。

浅葱の方 (大原さやか)びわの母。

びわの父(杉村憲司)盲目の琵琶法師。

静御前(水瀬いのり)びわを助けた。同じ白拍子の月・あかりとともに行動している。義経に一目惚れ。

他登場人物→ 平時忠(青山穣)平忠度(中村和正)平行盛 (真木駿一)平教経(武田太一)平高清(和多田美咲)夜叉御前(木野日菜)藤原輔子(河瀬茉希)新大納言局 (陶山恵実里)以仁王(藤原大智)藤原基房 (美斉津恵友)後鳥羽天皇(木野日菜)藤原成親(森宮隆)藤原成経(中村源太)西光、藤原師光(土師孝也)俊寛(土田大)基康(橘潤二)中原兼遠(多田野曜平)今井兼平(落合弘治)巴御前(鷄冠井美智子)源頼政(浦山迅)源仲綱(大泊貴揮)武蔵坊弁慶(大塚明夫)土肥実平 (木下浩之)熊谷直実(田中美央)藤原忠清(楠大典)斎藤実盛 (斎藤志郎)緒方惟栄 (高橋研二)瀬尾兼康 (井川秀栄)武里(新祐樹)斎藤五 (観世智顕)明雲(ボルケーノ太田)文覚 (佐々木睦)牛頭 (伊原正明)馬頭 (室井海人)妓女 (大地葉)月 (小橋里美)あかり (松浦愛弓)滝口入道 (田村真)他。

白拍子→ 歌舞の一種。

今様→ 日本の歌曲の一形式。

禿→ 肩までで切りそろえた児童期の髪型。平家方の密偵。

幽閉→監禁。ある場所に閉じ込める。

鹿ケ谷の陰謀→ 平家打倒の陰謀事件。

熊野三山→熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称。

富士川の戦い→駿河国富士川で源頼朝、武田信義と平維盛が戦った合戦である。

墨俣川の戦い→源行家軍と平氏軍との間で行われた戦闘である。

倶利伽羅峠の戦い→源義仲軍と平維盛率いる平家軍との間で戦われた合戦。

一ノ谷の戦い→摂津国福原および須磨で行われた戦いで、これも源平合戦。

屋島の戦い→ 弓の名手・那須与一が扇の的を射たことで知られる。

壇ノ浦の戦い→ 源氏が勝利し平家が滅亡に至った最後の戦いである。

        「また今度、ね」

歴史に詳しい訳じゃないが結構好きなのでアニメなら見やすいかなーと思い見てみましたが登場人物が結構多いし名前だけとかチラッと出てくる人とかもあり結構濃い。だから知識ある人の方が多分楽しめるんだろうなー。

初っ端から「河童のクゥの夏休み」を思い出してしまうようなはじまりで…見るのやめようかなと思ったが…そこだけだったので見つづけました。

背中から青い炎、目の色の変化、3人で笛、白いマロ猫、落ちる椿、刀と弓矢、寺焼き落ち、閻魔の使い、熱々の清盛、越後、海と船、網にかかった魚、祈りも印象的。

 「心が慰められる場所があるのは、いい事だわ」

この時代では当然のようにあった政略結婚、ありがちな子供ができなきゃ周りの圧、出産も大変そうだし、夫の浮気も当然のようにあり、恥でもない時代。平気なふりしていても心の中では辛い女性も沢山いたんだろうな。徳子が、とても強くて女性として、かなりカッコイイ!!。

     「見えていても何もできぬ」

重盛とびわの親子のような友人のような能力者ならではの繋がりなのか…わからないが重盛が冷静沈着で、それでもなかなか思うようにはいかなくて普通の人には見えないものが見える苦痛もあって見ていて何とも辛かった。

かつて味方だった存在でも敵になる。それは強い者にみなつくから。裏切りも当たり前。恩義などもない…。どんな時代もメンタルが強い者ばかりではないのが見ていてよく分かる。

亡くなる人、精神崩壊する人、出家する人…後半になればなるほどひたすら胸が苦しくなる。自由に生きられる時代に生まれた事に感謝しなければならないな。

子供が生まれたり病で亡くなったり、物語の中で時はどんどん流れていってる感じはする。なのに何故びわだけは見た目的な成長や歳をとってる感じがしないのだろう…。

資盛のハッキリした性格で、一見性格悪そうなんだけど裏返した思いやりみたいのを感じたし3人兄弟の中で一番強い心を持ってる気がした。

「モズ?」「可愛らしい鳥ですが獲物を突き刺すとか…」

このアニメだと頼朝は決断力がなく見た目もボヤーっとしてるしナヨってて北条政子のが存在感が強く感じた。結局影で操ってるのって女な気もする。

イルカ?と言うよりクジラに思えたのは私だけだろうか…。

戦で亡くなる人ももちろんいるんだけど自分で死を選択する人も、この時代は、かなり多いな。怖い、逃げたい、死にたくないなどタブーなのだろうな…。生を選んでも日常生活を送らない出家を選ぶ人も多かったのだなと思いました。

沢山の人が亡くなるし良かったと表現は、しがたいが見終われば心に何か残るような作品では、ありました。

自分が学生なら授業でこの時代の歴史をきちんと習った後にコレを見たいなと思いました。何の知識もなしに見ると結構大変な感じでした。「猫猫日本史」の方が軽い感じで見れた記憶。どっちにしても、もうすこし知識ない人が見てもわかるくらいの説明は欲しいかな。

声優さんが超豪華だなぁと私的には思いました。

主題歌→ 「光るとき」羊文学。
エンディング→ 「unified perspective」
agraph feat.ANI。