このレビューはネタバレを含みます
本っ当に、苦しい
でもそれがいい。
重盛さんとこの子たちを中心に描くのが良きだった。
キャラクター名が入り乱れるだろう作品で、よくこんなに分かりやすく描いたもんだ…と思った。
重盛さんを櫻井さんにした方は誰ですか。
天才ですか。
ドンピシャに声が想像上の重盛さんとあっていて、アニメ始まって重盛さんの一言で涙出た。
琵琶っていう主人公を置くのも素敵。
これまた、本当に私たちの視点で物語を一緒に見ているのよな…
どんなに叫んでも何しても、亡くなった人も、これから亡くなる人も助けられない。
最後に視力が力と一緒に無くなっていく描写が凄かった。
みんなのことを忘れない為に、全部見て、力を使い果たしちゃったみたいだった。
徳子の、入水からの止めるシーンまじでもう…もう…!!
こんな状況なのに、まだやるべきことがあるなんて、なんて酷い話…。
でも、助かるなら死んで欲しくないもんね。
助かるなら、エゴでもなんでも助けたいし、生きて欲しいと思っちゃうよね。
なんかそういうのが入り交じって、そのシーンが本当にしんどかった。
平家物語の琵琶を弾きながら物語を語るシーンが毎回入るんだけど、すごく綺麗な演出で、観ていても違和感が全くない。
そして、悠木碧さんの声が渋くてかっこよくてびっくりした。
かっこいい…。本当にかっこいい。
こんなふうに語って欲しいって思ってた感じで語ってくれる。
物語を知っているのに…いや、知っているからこそ?
琵琶のベンベンって音が心をザワザワさせるし、言葉一つ一つが泣きそうでしんどくて仕方なかった。