平家に居候?している琵琶法師の子供の視点から、平家物語を描きます。
作画はトップレベル、常に絵画的というか、日本画風のパステル調の色で描かれています。
長めの映画を見ているような感覚。
一度は栄華を誇った平家一族も、敵を作り、追いやられ、都落ち、戦と追い詰められていきます。
しかし、平家の親族が皆欲まみれの悪者という訳ではなく、優しく平和を尊ぶ者もいたであろう、という描写になっています。
主人公はそんな平家の一族と、家族として育ち、平家の滅亡を悲しみ、琵琶で後世へ平家物語を伝える、という設定です。
キャラクターそれぞれに人間味があり、親しみが湧く描かれ方で、なかなかに引き込まれます。
戦の話はあれど、そこまで残酷な描写もなく、マイルドに静かに話が進んでいくため、子供が見ても問題ないと思います。
たまーにEDM的な音楽が流れるシーンがあり、妙にミスマッチだなぁと感じる事はありました。絵がかなり和風なので、和楽器が合います。