新しい平家物語の形を堪能できました。
琵琶と言う架空の少女をの目を通して、平家一門の栄枯盛衰を描くことで、より客観的に俯瞰して物語の有り様を味わうことができます。
エピソード数が限られているので、たくさんのエピソードが端折られてしまっていることを残念に思いました。声優さんや美しい絵柄にため息が出ます。それだけにこのクオリティーでより多くの平家物語のエピソードを見てみたかったです。音楽の使い方も斬新で感性が刺激されました。
平清盛の娘徳子が1人の人間として力強く自己を確立していく様子にも共感できました。徳子の台詞ひとつひとつが胸に沁みました。
~どうか安らかに、どうか静かに、何もできなくとも、祈る。~
このメッセージを私も心に刻んで生きたいと思います。