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スター・ウォーズ:ビジョンズのshunのレビュー・感想・評価

3.0
スター・ウォーズの世界観をベースに日本の7つのアニメ・スタジオが制作したアンソロジーシリーズ

カノンなのかレジェンズなのかも曖昧で、舞台となる時間や場所も異なりそれぞれのエピソードには繋がりはありません
これはディズニーにとっては都合がいいだろうなあ。成功すれば正史と言えるし失敗したらあくまで"ビジョン"と言える。人気だった話だけ続編作るとかかな?
まあ話によっておもしろさには差がありました。期待を超えてきたのは1話と4話くらい

迷ったのですが結局英語→日本語の順に2周しました

以下それぞれの話について、ネタバレもあります

1話 The Duel
これは略奪者たちのリーダーのシスの女性の声をルーシー・リューがやっているます
映像は9回の中でもダントツでかっこいい。白黒がベースだから赤いライトセーバーが映えます
でもあの傘みたいなのはちょっとやりすぎかなとも思ってしまった
滝の奥の寺院と男の繋がりや赤いクリスタルのコレクションなどなど謎が多い

2話 タトウィーン・ラプソディ
主人公の声をJGLが担当。そしてなんとボバはテムエラ・モリソン。これは英語で観るべき。
異質な回、唯一この話はジャバとボバという二人の既出キャラが登場します。
まあ本家に当てはめるならオーダー66の後、ep.3と4の間でしょう
歌もストーリーもイマイチ
急に大声で泣き叫ぶのとかなんだあれ?ライトセーバーも直しとけよって感じ

3話 THE TWINS
これはなんでもありでしたね。姉弟の確執はジェイナとジェイセンを彷彿させる。まああっちは弟の闇落ちだけど
姉はアリソン・ブリー、弟はニール・パトリック・ハリスがそれぞれ声を担当
カイバークリスタルが話の鍵です。ドロイドだけ宇宙服着てるというシュールさ

4 村の花嫁
これ結構好きです。主人公のジェダイの英語版は福原かれんが声やってる。日本語版はやってないの笑った
こちらもオーダー66以降の帝国時代かな
黄色いライトセーバーも速く走れる靴ももっと見たい

自然との共生とフォースの神秘を描いた作品。"フォース"が別の名で呼ばれている点も興味深い

Magina, may you rise. And may the Force be with you.

5話 九人目のジェダイ
ライトセーバーがたくさん出てきて楽しい。刀鍛治はシャン・チーのシム・リウ、イーサンはマシ・オカが声を当てています

持ち手によって色や長さが変わるのはすごい魅力的

6話 T0-B1
これはまあまあ
カイル・チャンドラーがミタカ博士の声やってるってことぐらい

7話 The Elder
あのマスターの声デヴィッド・ハーバーって全然気付かなかった
二人の決闘はタトゥイーンにおけるオビワンとモールの決闘を思い出した
本家に当てはめるならep.1以前かな?

8話 のうさぎロップと緋桜お蝶
エイリアンの主人公はいいですね。新3部作はメインに黒人と女性をいれたからディズニーは満足かも知れないけどもっと別の種族の登場人物も見たい

血縁を越えた家族の話。
Dank Farrik聞けたの嬉しい

9話 赤霧
こちらもあまりハマれず。
旅の描写に時間費やしすぎて主人公の闇落ちがあっという間すぎた
ヘンリー・ゴールディングにジェイミー・チャンというめちゃくちゃ豪華なキャストだけど

オビワンとサティーン、アナキンとパドメもそうですがパダワンを異性の護衛につかせたら絶対個人的な繋がりが生まれちゃう

とまあこんな感じです。今の段階ではまだ何も分からないですがスター・ウォーズの世界と日本の技術の融合で今後も広がっていくといいですね
時代も場所も設定しなくても一定のワードや要素があるだけで一発で「スター・ウォーズ」になっちゃうんだからすごいよなあ

やたらとカイバークリスタルを扱った作品が多かったけどお題を与えられてたのか?

元シスやジェダイの闇落ち、元ジェダイなどなど白黒つけられない領域からフォースという全てに共通する力を解き明かして行くのは楽しみ

銃弾止めライトセーバー止めなどかっこいいフォーススタシスが見られたの嬉しい
いつか誰かツタミニスを掘り下げてくれないかな、、

短編だしストーリーは先が読めちゃうものが多い。個人的にはあまり日本のアニメのこと知らないから色々な映像を見れて新鮮だった
マンダロリアンとかクローン・ウォーズなどの傑作と比べるとそこまでだけど企画としてはこれからが楽しみにはなるかなあ

声優についてはハリウッドのアジア人代表たちがことごとく出演してるのがすごい
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