FRANCIS

スター・ウォーズ:ビジョンズ Volume 2のFRANCISのレビュー・感想・評価

3.8
9つのスタジオ、9つのエピソード。世界各国が描く、語られざるSWの物語。

全話日本製作の前回とは異なり、今回は日本は1社だけ且つルーカスフィルムとの共同製作となっており、よりバリエーションに富んだものとなっている。

第一のエピソード、『シス』はスペインらしく芸術的な元ダークサイダーの話。前マスターのデザインも朱色。

次の『スクリーチャーズ・リーチ』はアイルランドのケルト文化に基づく一作。ツイストが効いたダークな後味が斬新。

フランス製の『スパイダンサー』も独特の余韻を残す一本。『だってママだもの』に続きジェダイもシスも出てこないが、非人間の帝国軍人が珍しい。

『ゴラクの盗賊』はインドらしさに溢れたテイストながら、1番正史のタッチに迫った一作。満員電車の上で走る主人公が妙にリアル。

アジア系を中心に有名俳優の吹き替えが目立った前回とは一転、ウェッジ役のデニス・ローソンを除いては知名度の高い俳優は出てこない。その代わりにクレイアニメからCGアニメまで、多様なアニメーションが見られたのが良かったし、ジャパニメーションに迫る勢いを感じた。第三弾にも期待したい。
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