原作『黒い兄弟』。
かなり昔にドイツ語版で読んだ記憶があるけど、また内容が小説と日本アニメーション版とで随分異なってる。
いや、でもめちゃくちゃ面白かった。
以前レビューした『フランダースの犬』と比べると圧倒的に報われる話だ。
アニメ版の主軸となるテーマとしては、過酷な環境の中においての人と人との結び付きや助け合いなど、人間の持つ善の面に重点が置かれているように感じたよ。
中でも少年少女向けアニメらしく、友情はひときわ強調されて描かれてる。
原作は社会の不条理や人倫の退廃などを痛烈にえぐり出した暗いイメージが付きまとっていたから、2つは同じ作品でありながらも、並べてみるとなんとも対照的。
エピソードも全33話と世界名作劇場にしちゃやや短めだが、むしろ長過ぎず観やすかったです。
そしてエンディングがとても清々しい。
