ライバル俳優たちが共演をきっかけに恋に落ちる2005年のアニメ作品です。時代を感じさせる絵柄ですが、男性同士の18禁描写もあり、当時としては画期的な作品だったろうと思います。
男性声優さんもノリノリで濡れ場をやってらっしゃいます。
現代のBLドラマとは異なる独特な世界です。女性は壁紙か空気くらいの存在感で、時々乾燥ワカメのようにペラペラですし、全体的にどことなく閉塞感が漂っているようにも感じられました。
そのせいか何なのか、真面目にラブストーリーをしているのは分かるものの、胸キュンするよりも笑ってしまいました。あれはどこに何がどうなってるあれなんだろうとか。音や動きが生々しいのもあって、考えれば考えるほどに謎が深まりました。
日本のBL実写化全般に言えることですが、見せるべき部分と隠すべき部分がズレていて違和感があるのですね。BL享受層のニーズを把握していないか、そもそもまじめに研究する気のない人たちが作っているとしか思えないところがあります。女性蔑視および同性愛蔑視のせいで日本はこの分野でタイに負けたのだと思います。
作中でBLドラマが普通に制作され、同性カップルが祝福を受けているあたりは未来予測のようでした。
