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スキップとローファーのksmのレビュー・感想・評価

スキップとローファー(2023年製作のアニメ)
5.0
は、は、はあああ〜〜〜(言いようのない温かな感情が溢れ出し、泣いている)
大人になった、若かったあの頃を過ごした私達が、登場人物一人ひとりを見守り・共感し・応援したくなる最高に素敵な作品

原作漫画の素晴らしさは勿論のこと、このアニメ化もとても丁寧に作られていて解釈の補足や手助けになる秀逸な出来栄え!特に、本作の白眉であるバレーボールの練習シーン(第5話)でのおミカの内面の描写は、映像に起こしてくれてマジで良かった

「私がムカつく奴の名前をふたつ覚えてる間に 岩倉さんは親切にしてくれた人の名前をひとつ覚えるんだろう」
この言葉から連なる演出に込められたミカちゃんの嫉妬、憧れ、劣等感、自己肯定感の低さ(とその自覚)、これらの複雑な思いの表現はお見事!声優さんの演技も良くて心をグッと掴まれるし、他人事ではなく感じる人も多いはず…

そして、それに返す形での「すごく練習してじょうずになったんだな ってわかるよ」というみつみの台詞がクリティカルに救いの手を述べる一言なんだよなー!
とびきりの美人でも純粋でまっすぐでもなくても、ちゃんと努力して身についたものがあるじゃないの!自信を持っていいのよ、あなたは頑張ることが出来る人なんだから!ミカちゃあああ!がんばえーーーっ!!
これがスキップとローファーだッ!!

俺はあんまり、何かを強くお勧めする事ってないのだが、スキップとローファーは手放しでずっと褒め続けて布教している
読むのです……観るのです……今、あなたに直接語りかけています……
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