抹茶マラカス

僕だけがいない街の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

僕だけがいない街(2016年製作のアニメ)
4.5
原作未読のまま、しばらくほっといてしまってました。いやー4話あたりでもう雛月が可哀想で可哀想で観てられない!ってなっちゃいました。

 が、そんなのが勿体ない良作で骨太なミステリーでした。リバイバルによって事件そのものをなくすことで母の死とそれに連なる悲劇を回避する、という構造上小学生時代と大人時代でcvが変わっていたり、それを美味く利用しながら15年眠った悟の状態を表わしたりと、演出でも凝っていたと思います。あれだけ逃げられそうになかった水中の車中でどうして助かったのか、とか突っ込みどころはあるように感じましたが、尺が足りてない部分もあったのかな?と。個人的には雛月の「バカなの」がたまらなかったので、メインヒロインでいて欲しかったですが、愛梨ちゃんがメインヒロインだったのが無念。タイトルの僕だけがいない街もネガティブな意味でなく回収され、完成度の高さを実感しました。