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リック・アンド・モーティ シーズン1のmegurosのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

知人に薦められていた本作、シーズン1 をようやく鑑賞。天才科学者リックが宇宙や次元を超えて孫のモーティを連れ回す話とは知っていたが、スパークするSF的な発想が単に一過的なブラックジョークで終わりにならず、後のエピソードに引き継がれて展開していく脚本が素晴らしい。

シーズン1で特に面白かった/重要だと感じたのは「#6 ホレ薬」。強力すぎるホレ薬が人類の脅威となるような話で、ホレ効果が空気感染、カマキリのDNAを配合した解毒剤を散布すると人類が異生物に変異して捕食行動が始まり、取り返しがつかないことに。リック&モーティは今まで生きてきた次元の地球は諦め、自分が死んだ別次元の地球で自分の死体を埋めて代わりに生きることを決める回でここから完全にマルチバース。発端はのび太的な相談だったから油断していた。

道具立ても楽しい。ケーブルテレビをアップグレードして、マルチバースの現実、無限の時間軸に無限の可能性をチャンネルを選べば見られるようにして、異次元の自分を観ることができるというアレは、実現したら本当にずっと観てしまうだろうと思う。フェイクドアのCMには笑った。

その他「#3 体内テーマパーク」も秀逸。「#11 留守宅にて」では次元を超えたハウスパーティーが描かれるが、片付け&現状復帰に時間を止めて何ヶ月も修復作業を行うこととなり、それがシーズン2へとつながっていく。マーベルかと思った。続きも楽しみ。
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