八咫烏

大雪海のカイナの八咫烏のレビュー・感想・評価

大雪海のカイナ(2023年製作のアニメ)
3.8
雪海に覆われ、国同士が飲み水を奪い合う世界。
「天幕」の生き残りの老人たちと暮らしていた少年カイナはある日アトランドのお姫様リリナと出会い、このリリナを救おうとしたり、戦争を止めようとしたりと色々奮闘するお話。

制作は3DCGでお馴染みのポリゴン・ピクチュアズ。
かつてあった高度な文明の遺物と、カイナ達が生きる素朴な生活が共存している世界観がCGで表現されている。絵本のような色使いが美しい。
音楽が良く、ヨルシカの歌う主題歌が世界観にマッチしていた。

設定や巨大な昆虫などにナウシカ味は確かに感じるが、こちらは正にボーイミーツガールど真ん中だし、そこまで気にならない。
こういった「言い伝え」や「伝説」なんかが出てくる物語をたまに摂取したくなる。

そしてこれは映画化ありきでスタートしたのも納得の映画向きのストーリーだと思う。
このシリーズ自体が大掛かりな予告編のよう。
導入部分、特に3話までくらいまでは毎話ワクワクしながら観た。
中盤以降は展開の割に興奮度が上がらなかったが、序盤の貯金で全体としてまずまずだった印象。

主人公のカイナに愛着を持てたし、とても良い子なのでカイナの行く末が知りたい自分は劇場版も観たいと思う。
イマイチ話題になっていないのが心配だが、、
出来れば音楽は同じく澤野弘之とヨルシカのコンビでお願いしたいなぁ。
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