ブタブタ

BASTARD!!―暗黒の破壊神― 第1期のブタブタのレビュー・感想・評価

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90年代の漫画を90年代の内容のまま現代的アップデート等一切せず、90年代アニメの作画でNetflixアニメ化!
ここまで徹底して一切何も加えずにアニメ化!
素晴らしい!
なら、今の時代にやる意味あるの?と言われれば「ない」と思う。

U-NEXTには90年代アニメが腐る程唸ってて見放題だけど其れらを見てる錯覚すらする。
『セイバーマリオネット』『爆れつハンター』
『テッカマンブレード』等など…
90年代はラノベというジャンルのフォーマットとなる、その嚆矢とも言える角川スニーカー文庫やドラゴンマガジン、小説・漫画・アニメのメディアミックスが媒体としてひとつの形態として完成する。
そこへ「ゲーム」という新たなジャンルが流れ込み、より漫画・アニメ・ゲームの境界みたいな物は曖昧になっていきそれぞれに跨る作品が現れ展開される。
その代表というか最も成功した作品が『バスタード』だと思う。
この漫画が始め「週刊少年ジャンプ」に連載されてたというのは今思うと信じ難い。
作者はジャンプで連載しながら同人誌出したりジャンプ作家でありながらオタク界隈とも密接な関係も持ち、それって当時としては非常に珍しかった。
やっぱりゲームと言えばRPGで剣と魔法の世界でファンタジー。
ドラクエに代表されるファンタジーゲームの世界が漫画の方にも続々と進出し前記した角川発行の漫画雑誌等を中心に盛り上がり完全にひとつのジャンルとして定着する。
『バスタード』は所謂ステレオタイプな異世界ファンタジーで王国に悪の軍団が攻めてきてお姫様や悪い魔法使いがどうたらから始まるけど後半に行くに従いそれこそ『ベルセルク』みたいな展開になっていくけど作者が編集と揉めて一旦打ち切りになった後にジャンプ別冊の季刊誌に70~80ページを一気に書き下ろしってスタイルになって再開する。
本当に面白くなるのは寧ろこの辺からなので、最初の方をまた一から時間掛けてやってもしょうがないと思うけど。
シーズン1を謳ってるのは続くのかもしれないけど展開が余りにも遅すぎる。
もう1話でダークシュナイダー復活から基本設定紹介迄全部やって「四天王編」を1クール使って終わらせてシーズン2は第二部から始めるべきでは。
そうしないんだからもう何かこれ以上見る価値も期待も出来ない。
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