「制作の都合」で放送が度々延期となり、結局全8話放送するのに5ヶ月もかかったアニメ。内容もただ暗いだけで、かなり微妙でした。
タイトルロゴの「1944」が示すように、太平洋戦争をなぞっているのだろうか？作戦会議で詳細な進路図があったりと、リアルを追求したと思える部分は多い。
で、リアルの終着点は敗戦だったわけで、静かで暗い雰囲気で悲壮感や哀愁を醸し出そうとしたのかな、と推察はできる。
ただ、それを上手く表現できていたかというと、正直、できていなかったと思う。
また、本物の海戦は何百何千の死者を出すもので、本物の戦争に寄せつつもその悲惨さは隠して美化しようとする作風に、批判もあるようだ。
艦これは元々、実在軍艦を少女に擬人化して戦わせる、っていう諸々の火種を抱えたゲームだけど、2015年時のアニメ化のように気楽な雰囲気を全面に出した方が、制作にとっても視聴者にとっても良かったのではないかとちょっと悔やまれる。
