コバタケ

魔法少女まどか☆マギカのコバタケのレビュー・感想・評価

魔法少女まどか☆マギカ(2011年製作のアニメ)
4.5
2023年09月21日ネトフリ全12話再観賞(1話23-25分)。
2011年放送の全然魔法少女にならないダークファンタジーアニメ。

新作が劇場公開されると知り、久しぶりに再鑑賞。カワイイタイトルロゴやオープンニング、絵柄に反し話の内容とのギャップがスゴイ。3話目以降は、作風が完全にハードモードになり、魔法少女をモチーフにしたダーク・ファンタジーである。

魔法少女の退場は死亡である、サイケデリックな魔女やその空間の怖さ、魔法少女にスカウトする謎の生物「キュゥべえ」の存在、世界の終わりを回避するためタイムリープを繰り返す、終盤になっても主人公が魔法少女にならない、史実上の人物クレオパトラ、卑弥呼、ジャンヌ・ダルクも魔法少女だった、などのSF要素がある。

初見の時「かわいらいいオープニングだなぁ」と思うくらいだったが、鑑賞後に歌詞の意味がわかった時の「驚き」は新鮮だった。

また、1話で登場人物の状況説明、2話で登場人物周辺の人間関係の説明、3話でストーリーが展開していくという典型パターンを作り出した作品でもある。

アニメ制作の製作委員会方式後の制作本数は、1990年代966本、2000年代1839本、2010年代2310本と増加の一途を辿っているので、視聴者が"観るかどうかの時間的制約がこの本数ではキツイ。とはいえ、内容を把握していくには、3~4話は必要だと思うので1話扱いとして、2023年「葬送のフリーレン」(120分)、2023年「推しの子」(90分)、2021年「鬼滅の刃 遊郭編」2023年「刀鍛冶の里編」(各60分)などの放送スタイルはその世界に入りやすいのでありがたいが、いずれも漫画原作作品でありビジネス予想がしやすいものに限られている。本作のような良作なオリジナルアニメの"見せ方"にも期待したい。

--- 以下、前回の記録
2022/01/10 12:40
※レビューは書いてない

memo
・MBS
・第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門「大賞」(2011年)第11回東京アニメアワードテレビ部門「優秀作品賞」(2012年)SUGOI JAPAN Award 「グランプリ」(2015年)など

テレビアニメシリーズ
魔法少女まどか☆マギカ
★2011年 魔法少女まどか☆マギカ(12話)

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
・2020年 第1期(13話)
・2021年 第2期(08話) 2nd SEASON -覚醒前夜-
・2022年 第3期(04話) Final SEASON -浅き夢の暁-

劇場版
・2012年 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語
・2012年 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編] 永遠の物語
・2013年 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語
・2024年 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉予定
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